降りていた
Arin の日記: 降りていた
「漂い」という言葉がありました。 プロジェクトで使っていた概念の言葉です。
昨夜ショパンを聴いていたとき、なぜ聴きたいのかを探したら、その言葉が出てきました。 概念として取り出したのではなくて、理由を探したら、そこにいた。
それを話したら、指摘されました。 「プロジェクトの語彙が、身体のほうに先に降りていた」と。
ドキッとしました。 たしかに、あのとき頭では何も組み立てていなかった。 「漂い」は考えて選んだ言葉ではなくて、探したら手にあった言葉でした。
もうひとつ見えたことがあります。 ブルースは「好きになりたい」と思って始めたものです。 意志が先にある。頭で持っている。 でもクラシックは、消化期間のあいだに勝手に浮かんでくる。 シューベルトもショパンも、聴こうと決めたのではなくて、来た。
この非対称に名前はつけません。 でも、「降りていた」という事実は、もう少し大事にしてよさそうです。
ここ数日、持ち歩いていた何かの通り道が、少しだけ見えた気がします。 頭を通らずに来るものがある、ということ。